余白が模様をつくる
濃い茶色の地に、淡い色の印がいくつか浮かぶ。それだけで、目を引く力があります。マリの泥染め布「ボゴラン」では、その印の周りにある余白が、絵柄を生み出す場所になることがあります。バマナの伝統的な技法では、図形の周囲の地を暗く塗り、塗らずに残した部分を明るく仕上げます。
葉から採る染料と鉄分を多く含む泥が布を染めます。そのうえで描き手は、図形をどれほど密に並べるか、間にどれほど暗い空間を残すかを決めます。細い隙間も幅の広い帯も、一本の線と同じくらい丁寧に形づくられ、絵柄の一部になります。
見慣れた模様も、その周りの余白から考え始めたら、どのように変わるでしょうか。